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22 November

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02 May

ダダリオ 『ザイエックス』




製品名:Zyex
メーカー:D'Addario
コア材:ナイロン(シンセティック)
材質
 A:アルミニウム巻
 D:アルミニウム巻
 G:シルバー巻
 C:タングステン-シルバー巻
値段: 定価 8,200円 / 購入価格 5,166円
購入店: StringsLab さん

評価:★★★★☆☆☆  / (A線):★★☆☆☆☆☆



 ダダリオの弦の中でも比較的新しい弦、ザイエックスです。この弦は人によっては高い支持を得ていたり、また人によってはあまり評判がよくなかったりとかなり人によって意見が分かれる弦です。しかし例のごとくあまりヴァイオリンで使われることのない弦ですw


 この弦はナイロンの割りに(A線以外)細く、張替えもしやすいです。
ナイロン弦ながらチューニングの安定性は良く、プロアルテがある程度安定するのに5日前後かかったのに対し、これは2,3日程度で安定しました。先にあげたようにナイロン弦としては弦が細いため、フィンガリングもしやすいものの、張力が強いためか人によってはおさえにくいかも?


 張替えた当初は非常に大きな音量と元気な音色で驚きましたが、一週間ほどすると結構大人しい音になってきました。張ってすぐはレッドラベルのような感じでしたね(あれと比べるとずっと上品な音ですが)。落ち着いた後はヘリコアとプロアルテを混ぜたような音。ヘリコアとプロアルテが2:1みたいな感じで、クリアながらも豊かな音がします。落ち着いた後も音量がそこそこあるので、音量がほしい場合は若干音量の乏しいプロアルテの代わりに使うのも良いと思います。



総評:
 値段もどちらかといえば安く(まあダダリオはすべてコストパフォーマンスが良いのですがw)、また音量もありナイロン弦ながらもスチール弦のような感覚があるため、スチールからナイロンに移行する方にもお勧めだと思います。また、この弦はどうも楽器による差が大きいらしく、楽器によっては非常に深い音がする場合もあれば、エレキギターのように軽くズギャーンとした音が出る場合もあるようです。そのため、お金に余裕があれば自分の楽器にザイエックスが合うか試してみるのも良いと思います。
 ちなみに現在自分はCDGをザイエックス。A線にスピロコアという組み合わせを使っていますが、これがなかなか良く合います。
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22 February

ダダリオ 『プロアルテ』




製品名:ProArte
メーカー:D'Addario
コア材:ナイロン(ペルロン)
材質
 A:アルミニウム巻(?)
 D:アルミニウム巻(?)
 G:シルバー巻
 C:シルバー巻
値段: 定価 6,700円 / 購入価格 5,040円
購入店: 底値楽器屋さん

評価:★★★★☆☆☆  / (A線):★★☆☆☆☆☆


 ヘリコアで有名なダダリオより、プロアルテです。正直知名度は皆無でしょうが、ギター用の弦でも同銘柄の弦があったりと、ダダリオでは普及帯として力を入れている弦かもしれません。特徴はやはり、ヴァイオリン族のナイロン弦としては非常に安いことでしょうか。おそらく弦の定番メーカーのナイロン弦としては最安を競えるほどだと思います。


 まずこの弦の化粧糸はパッケージから黄色だと思っていたのですが、赤と青色というずいぶん奇抜な色ですw 見るとビックリ! ナイロン弦ですので、張ってから安定するまで時間がかかりますが、これはある程度安定するまで4、5日ほどかかりました。三日程度で安定する定番のドミナントと比べると長いですね。発表会が近いときは注意!(特にA線)また、ヘリコアなどと比べテールピース側の弦が太いため、アジャスターに入れるときは結構苦労します。A線も同じくw

 音色はナイロンらしく豊かな音がします。ヘリコアとはまさに対照的な音で、大人しく落ち着いた音です。張りたてのパリッとした音はあまりありませんが、張ってから2週間ほどしてもさほど張った当初と比べ音色が変化していない気がします。ちょっとザラついた感じの音もする気がしますが音色の表現がつけやすいと取ればメリットかも。反応もよく音色や音量の強弱もつけやすく、安定すればそう大きくチューニングも狂わないのでオールラウンドに使える優秀な弦だと思います。なにより安い!

 欠点としては、CGD線は特にないものの、A線の音がザラついて感じます。特にハイポジがザラザラし、発音しにくく鳴らしにくいうえに、音がひっくり返り易い。また、A線で上の音ににいくにつれチーチーと鼻の詰まったような音になりがち。今までスチールのA線を使っていたため特にそう感じるのかも。




総評
 音色も発音のよさも値段を考えれば上出来。またこの価格でナイロン弦ですので、ナイロンが高くて手を出しにくいという人にはとても良いと思います。最近ではストリングスラボでも取り扱いを始めましたしね。目立った欠点は無いのですが、A線は結構イマイチ……。通販で取り扱っているところは大半がCGDAのセットなので、それをどう取るかですね(日本弦楽器では単品で売ってたはず)。初心者から上級アマチュアまで幅広く使えるのではないかと思います。ナイロンがほしいけどドミナントはちょっと高い……という人には特にオススメ!


23 January

スーパーセンシティブ 『レッドラベル』




製品名:RED LABEL
メーカー:Super-Sensitive
コア材:スチール
材質
 A:アルミニウム巻(?)
 D:アルミニウム巻(?)
 G:ニッケル巻
 C:ニッケル巻
値段: 定価 5,030円 / 購入価格 3,780円
購入店: クライスラーミュージックさん

評価:★★★☆☆☆☆




 今回はこんなものをレビューw レッドラベルのヴィオラ弦なんかあるのか! と思う人もいるかもしれないぐらい(日本では)マイナーな弦だと思います。練習用としてプレリュードを取り上げたので、せっかくだからこっちもと購入してみました。


 まず、今まで使ってきた弦としてはあらゆる意味で異質ですね。ペグ側の弦がゴムのような感触。しかしながら非常に巻き易く、張替えはスムーズに出来ました。さらにD線のペグ側の弦が非常に長い。指板にまで届きそうなほど長いです。400mm未満の楽器だと届いてしまいそう……。

 肝心の音質ですが、これまたすごい。バリバリといった音で、かなり音がでかいです。悪く言ってしまうとスピロコアの音量で、音色が劣化した感じ。本当に音がでかい上に、音質のせいか長く弾くと頭が痛くなりましたw 練習初期の段階ではまず音を出すことが重要ですが、それを果たすためにはいいのではないでしょうか。ppで弾こうとしてもあまり音が小さくならないしw 明るく元気な音という触れ込みでしたが、明るくやんちゃな音って感じがするような。
 次に使用感。まず良いと思えたのはレスポンスの良さ。弓を動かしてすぐに音が出る上に、軽く弾いただけでもちゃんと音が出ます。今まで使っていた弦はどれも反応が鈍く(この後ドミナントを使ったので、ドミナント以外ということで)、ヴィオラの宿命であると思っていましたが、この弦はなぜかそんなことがありません。ここは唯一の長所だw しかし、弦が太く固いため、長時間弾くと頭同様、左手も非常に疲れます。またスピロコアのように小さい音を下手に弾くと上手く弦を噛まず、カスカスした音になるという欠点もあり。


 評価は三つ星ですが、個人的には二つ星にしたいところw ただし特徴的なキャラクターなので、人によっては合ったり、こういう弦が求められるという場面もあるのではないかということで三つにしました。それにしてもある意味ですごい弦だw ちなみに自分は二週間程度であきらめ他の弦に変えましたw
05 January

ダダリオ 『プレリュード』



製品名:Prelude
メーカー:D'Addario
コア材:スチール
材質
 A:アルミニウム巻
 D:アルミニウム巻
 G:ニッケル巻
 C:ニッケル巻
値段: 定価 5,145円 / 購入価格 3,780円

評価:★★★☆☆☆☆



 ダダリオ社から練習用弦として販売されているスチール弦、プレリュードです。テールピース側の色はすべて赤色で、ぱっと見ではスピロコアと見分けがつかなそう。また、この弦は巻線部分が非常に柔らかい。ヘリコアもやわらかかったのですが、それ以上です。これだけ見ると張替えが容易そうですが、そうは問屋が卸さないみたいで、ペグ側の線が非常に固く、張りなおしの際に非常にてこずります。張替えの練習とかには向かないかな。

 肝心の音色はなかなか。スチール弦で練習用とくるとどうも音量も響きもイマイチで、ただの練習用としてのイメージがありますが、コストパフォーマンスに定評のあるダダリオなだけはあって結構使えます。音の傾向はヘリコアと非常に似ている。クリアでスチール弦の割りに響きが良い。ヘリコアの安価版と考えて問題はないと思う。ただしA線はイマイチ。ザラザラでキンキンした音になりやすい。しばらく使った後、A線だけカプランソリューションに変更しましたが、結構合います。最大の欠点としては強く弓圧をかけて弾いたり、すばやく弓を動かして弾くとピッチがやたら上がること。下手すると50セントぐらいあがります。ヘリコアも同じように弾くと上がりますが、ここまで極端には上がらない……。また、やはり小さめの楽器には合わないかも。ていうか例の395mmの楽器に張ったところ、あまりヘリコア(一応2,3ヶ月使った中古)と音に差がなかった。ここら辺はすでに張力やスチール弦の関係なのだろうか……。それとヘリコアに比べビブラートとトリルが結構やりにくい。

 やはりこの弦の最大の利点は3千円台で買えるわりには音色が悪くないということ。個人練でバリバリ練習して弦をしょっちゅう変えるとかであれば悪くはないかな。しかし、+1000円でヘリコアが買えるということを考えるとあえて高校、大学生以上がこの弦を使うメリットはないと思う。収入が極めて限られている中学生以下であればまた話は別であるが(定価では2000円も違うしね)。



追記: 
 張って一ヶ月以上経ちましたが、これがなかなか劣化しません。ヘリコアの場合は一ヶ月ほどもすると張りたての時と比べ結構劣化した感じが体感できましたが、これはほとんど感じない。早めに交換したいのに、劣化しにくいとはw
23 December

ダダリオ 『ヘリコア』



製品名:Helicore
メーカー:D'Addario
コア材:スチール(ハイカーボンスチール)
材質
 A:アルミニウム巻
 D:チタン巻
 G:シルバー巻
 C:タングステン巻
値段: 定価・7875円 / 購入価格・4725円

評価:★★★★☆☆☆



 というわけで作成しました。ヴィオラ弦カテゴリー。記念すべき第一回は最もよく使ってるヘリコアからスタートです。まだほかの弦のストックがあるのでバンバンレビュー表を作っていこうかと思います。

 まず、ヴィオラ弦としてはドミナント並に定番ではないかと思います。ヴァイオリン弦としては何かと不評ですが、ヴィオラ弦としてはコストパフォーマンスに非常に優れ、プロも使っているほどの物です。まず値段が安い。定価はそこそこだがダダリオの弦は基本的に値引率が高く、メジャーな弦としてはトップクラスに安いです。
 音質はクリアながら音量もそれなりにあり、スチール弦としては音色が良い。だが、C線をスピロコアにする組み合わせがしばしば見受けられるが、スピロコアに比べヘリコアのC線は若干音がつぶれがち。ベーベーした音で響きがスピロコアよりも若干乏しい。ただしフィンガリングのし易さはスピロコアと比べ格段にやりやすいので、ヴィヴラートの練習や初級者が使用する場合はヘリコアのほうがお勧め。また、C線がヘリコアであるとDGのヘリコアの音が心なしか豊かに響いているように感じられる。A線は少々キンキンするが、値段やバランス上許容範囲。
 大きな欠点としては、自分の楽器は16インチだが、学校の15.5インチ(395mm)のビオラに張ったところどの弦も音がつぶれた感じであり、かなりイマイチ(高音はチーチー、低音はべーべーした音になる)。このことから小さめの楽器には合わないのかもしれない。

 スチール弦らしく弦を交換しても早めにチューニングが安定し、また弦がやわらかいので交換しやすく、非常用としても良い。値段も安いため、初心者で購入する弦に迷いつつもドミナントは高いと思う場合にはお勧めしたい。
        
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